高所作業車の特徴

人気がある高所作業車

高所作業車とは名前の通り、高い所で人が作業するための装備が付いた車です。
特殊車両だけではなく、建設機械にも分類されてリフト車と呼ぶ動きもあります。
大きさは2トントラックタイプが主流で、電線工事程度では2トンや4トントラックタイプが使用されています。
定義では2m以上に上昇する作業床があるもので、移動できるものとなっています。

クレーンのアームで上昇させるブーム式と、作業者そのものが伸縮する垂直昇降式の2種類のタイプがあり、1人乗り用はブーム式、2人以上の複数名で作業できるものは垂直昇降式が採用される事が多いです。

2トンクラスの電線工事用の高所作業車がもっとも流通していますが、屋内作業用や、トンネル点検用の特装車など幅広い種類があります。
一般的な2トンクラスの最大昇降は高さ10mほどで、大型トラックタイプだと50mほどまで上がるタイプもあります。
電線工事業者は看板を入れて自社のトラックを使用することが多いですが、全般的にはスポット使用が多く、レンタルの需要が高い重機でもあります。
一部ではトラックタイプではなく、走行装置そのものにタイヤが付いている高所作業車もあります。(室内用や大型特殊車両など)

高所作業車の評価

参入メーカー数
耐久性
買取相場

高所作業車に強いメーカー

高所作業車に強いメーカー

高所作業車はトラックのシャーシ車に架装物として設置することが多いです。
そのため、トラック架装に強いタダノや新明和工業、極東開発、アイチコーポレーションなどの製品が人気です。

大手建機メーカーの中では日立建機が大型タイプやキャタピラ自走式などの特殊タイプを扱っています。
トップシェアはタダノで、ほかにもダンプ系に強い新明和や極東も一定のシェアがあります。

安定した買取相場のタダノの高所作業車

また、国内最大級の最大54mまで上昇するブロントスカイリフトという高所作業車はフジ建機リースが独自に特注して開発するなど、大型タイプになるほど、重機で実績のあるメーカーの製品が少なくなっています。
故障リスクは少ないので、用途にあったものであれば、メーカーはそれほど気にする必要はないでしょう。
トラック架装なので業者によって、いすゞやヒノ、三菱、UDなどトラックメーカーとの組み合わせも自由に選べます。

買取相場

高所作業車は2トントラックタイプをはじめ、10mクラスは特に需要が多いので買取相場も高いです。
海外輸出の需要もあるため、通常のトラックよりもリセールバリューは高いと言えるでしょう。

ただし、買取額では高所作業装置の状態だけではなくトラックの状態も考慮されます。
構造上はトラックがだめになったら載せ替える事もできますが、相応のコストがかかるため、よほど大型タイプの高所作業車でない限り、トラックが寿命になったら、架装物も一緒にスクラップや海外輸出するのが一般的です。

そのため、トラックの走行距離や整備状況の方が買取査定額に与える影響が大きいです。
また、いすゞや三菱などトラックそのものが海外で人気が高いメーカーだと古くて状態が悪くても買取相場が高くなります。