CAT(キャタピラージャパン)の特徴
キャタピラー社はアメリカに本社を置く世界最大手の建設機メーカーです。
日本法人はキャタピラー・ジャパンで、重機のロゴはCATと表記されていています。
もともとは1963年に キャタピラー三菱株式会社として発足して当初の出資比率は三菱と50対50でした。
その後2008年に三菱が33%に株式比率を引き下げて現在のキャタピラージャパンに社名変更し、2012年に三菱重工が全ての株式をキャタピラー社に譲渡し、完全な外資企業となることに。
海外メーカーではありますが、国内に開発と製造拠点があり、ブルドーザー、ホイールローダー、ミニショベル、油圧ショベル、アスファルトフィニッシャ、環境リサイクル機器を製造しています。
キャタピラー社としては、米国以外では世界で唯一日本の明石工場でCATブランドの油圧ショベル開発を担っていて、主要部品を世界各国に供給しています。
そのため、海外メーカーではあるものの、油圧ショベルをはじめ得意分野では国産メーカーに近い位置づけのブランドです。
ここまでの説明で分かる通り、国内製造品は輸送コストが高く日本でも広く浸透していますが、ダンプトラックやモータグレーダなど海外生産の機種は普及率が低い特徴があります。
CATの重機といえば、油圧ショベル、ブルドーザーなどが有名で、中型~大型の商品ラインナップになっています。
5トン~10トンクラスのミニショベルの取り扱いもありますが、これらはエンジンをクボタからのOEMとなっていて、CAT製品は大きな建設現場で活躍している物が中心です。
世界最大手であり、国内工場から主力商品の油圧ショベルの部品が世界各国に供給されている事から、海外需要が高い一方でCATのシェアが高い国が日本より近い場合は日本で使われてきた中古重機の需要自体は若干落ちてきます。
このように新車・中古を問わず、機種によって買取相場や新車の国内需要の差が顕著に現れているのが特徴です。
重機メーカーとしての評価
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買取相場 |
買取相場
幅広いカテゴリーで国内最大手のコマツとぶつかるライバル関係にあります。
国内需要では、コマツとCATの2強と呼ばれる分野も多く、買取相場も高値水準です。
全体的な傾向としては、油圧ショベルやホイールローダーを中心に、大きい機種ほどCATのシェアがコマツよりも高くなり、買取相場も高騰しています。
世界最大手のブランドであることや、もともと三菱ブランドと国産色も強いメーカーで信頼性が高く、全般的に中古市場では極端に評価が低くなる事はありません。