KATO(加藤製作所)の特徴
加藤製作所は「KATO」のロゴでお馴染みの建設機メーカーです。
国内ではクレーン車をはじめ、大型特殊系の大型車両を得意にしています。
公道で大きな重機が自走で走っていたら、それはKATO製品の可能性が高いと言えるでしょう。
ユンボやブルドーザーなど定番の建設機械ではシェアが低いものの、創業は1895年、ロードローラー、クレーン車等の建機・特装車の生産を開始したのが1935年で国内屈指の老舗メーカーになります。
2016年に大手重機メーカーのIHIを完全子会社化し、会社名を「KATO HICOM」に変更しています。
これによりショベルカーやコンクリートポンプ車などIHIが得意にしてきた物を取り入れて重機メーカーとしての総合力が大幅にパワーアップしました。
大型機械にばかり注目が集まりますが、ミニショベルもKATOブランドとして主力商品のひとつです。
IHIブランドが加わった事で、今後はミニショベルをはじめ、中小規模の建設会社が扱うクラスの重機のシェアの拡大が期待できます。
エンジンを自社で作る事には弱く、他社から供給を受けて重機を製造するケースが多いですが、仮装品を作るのが得意で、ユンボひとつを見てもコンパクトで実用性も兼ね備えた考え抜かれたデザインになっています。
ただ、なんといってもKATOといえば、クレーンやリフターなどの大型車両でこの分野では国内でも1人勝ちといった圧倒的シェアを占めています。
重機メーカーとしての評価
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ラインナップ | |
買取相場 |
買取相場
「加藤製作所」と「KATO HICOM」の2つのブランドの商品を見ても、ラインナップを売れ筋商品に絞っていて、ブルドーザーやホイルローダーなどには手を出していません。
ラインナップそのものが少ないため、中古相場が安いカテゴリー自体が少ないです。
大型特殊の自走車両については、リセールバリューは高いものの売却した重機の移動の負担も大きいため走行距離も重要な査定指標となっています。
海外需要は一部でフェリー輸出をしている業者がいるものの、全体的には国内で再販することが強いです。
中古も店頭では売れず、ネット販売や業者用オークションでの転売が中心です。
こうした業販やオークションに強い業者がKATOの重機、特殊車両を高価買取できる条件です。
なお、IHIを完全子会社化した事で、今後はショベルカーの需要増が予想されますが、コマツやCAT、コベルトに比べると中古のブランド力は一歩劣っていると言えるでしょう。