高額査定になる7つのポイント
重機が高額査定を期待できる個体条件は次のものがあります。
1~4番までの条件は乗用車やトラックと同じ考え方で問題ありません。
中古重機を購入する企業は、当然新しくて今後も長く使える見込みがある重機を求めているためです。
また、新しくて状態が良い重機であれば再販のための整備費用が少なくて済みますので、4番のコンディションが良いというのは、点検整備をしているのはもちろん、適度に使用して最低限の洗車等をしている事も含まれます。
なお、重機の多くは油圧系の部品が多くディーゼルエンジンを使用していますので、使わずに放置すると、駆動部からのオイル漏れや動作不良、エンジン不調が起こるリスクが高いため、使っていない重機は早めに売却するか、コンディション維持のため適度に動かしてあげることが望ましいです。
このように、7番の海外需要が高いという面では一般乗用車と共通している点が多いですが、5番・6番に関しては一般乗用車と真逆の性質を持っていると言えます。
流通量が少ない重機ほど高値が付く
大型重機や特殊装備が施されている重機は新車価格が高額になります。
中古重機を購入する業者は、新車を購入する予算がないから中古を求めています。
大手建設会社であれば、重機を新車でオーダーメイドのように揃えていく事ができますが、中小規模の業者はそうはいきません。
また、重機で行う作業(請ける仕事)によっては、特定の条件が揃った重機を持っていないと仕事になりません。
例えば広大の土地の開発をする仕事を行う場合は大型ユンボやブルドーザーが必要です
小型の重機では作業効率が悪く、納期や出荷時期に間に合わなくなってしまうといった恐れがあるからです。
そのため、業者は仕事に応じて必要な重機を必ず揃えないといけません。
重機は大きくて特殊性があるほど流通量が少なくなる反面、中古を求める需要は非常に高く、このような中古重機は割高な価格帯で流通していても購入する業者が多いのです。
乗用車の場合、ベンツなどの外車など金額が大きい高級車ほど新車価格から価値が下がるスピードが早くなります。
排気量が大きくなると自動車税など税制面のネックや故障リスクが懸念され、売れにくくなると言われているからです。
重機はその逆で、特殊な重機や大型重機になるほど、新車価格と中古相場の差が縮まっていく傾向があります。
海外需要がある重機は高い
国内の重機の用途は主に建設会社が自社で使用するか、レンタル重機としてスポット使用することが多いです。
どちらにしても、1年の中で稼働しない日がそれなりにあります。
たとえばロードローラーの場合、地面を掘り起こして平滑にしてコンクリートを流した後に初めて登場します。
コンクリートを敷くまでの段階は置き場で眠っている事が多いです。
レンタルの場合は、近くのレンタル重機の拠点を想像してみてください。
多くのレンタル業者は常時使用されていない重機が大量に稼働せずに展示されていると思います。
それに対して海外では、そもそも重機の流通量自体が非常に少ないです。
日本では優秀な国産メーカーが自国で生産販売をしていますが、海外の場合重機メーカー自体が存在せず、中古の輸入品に依存しているケースが多いです。
重機は輸送コストが高く、型落ちモデルのボロボロの中古が国内の新車以上の価格帯で売られている事も珍しくありません。
重機自体の流通量が少なく重宝されているため、海外では重機を持っているとあらゆる現場から引っ張りだこになりますし、競合が少ないので高額な条件でいくらでも仕事を獲得できます。
こうした海外ならではの事情もあり、海外輸出の需要により高額査定が期待できます。
- 海外輸出で人気の重機の一例
これらはあくまでも一例です。
重機は売却する重機の海外輸出の需要を知らず安く売ってしまう方が多いので、必ず複数社から査定を取り、需要についての見解を聞き比べると良いでしょう。