東南アジア諸国で日本の重機が人気の理由

東南アジアに属するベトナムの夜景

日本には数多くの重機メーカーが存在し、各メーカーは日本国内にとどまらず、海外においても重機の販売を行っています。
もちろん海外と言っても広いわけですが、近年で特に売り上げが多いのは東南アジアの国々です。以下では、何故東南アジアで日本の重機が人気なのかに迫ってみたいと思います。

日本製重機の質の良さ

近年東南アジアの国々において日本の重機が人気である最も大きな要素として、“日本製重機の質の良さ”が挙げられます。日本製が当たり前の日本人は気付いていませんが、日本の重機は他国のメーカーの重機と比べて高品質なのです。特に、発展途上国の多い東南アジアの自国製重機と比べると、その品質には雲泥の差があると言っても決して言い過ぎではありません。性能、耐久性、操作性、どれを取っても地元のメーカーが作った重機に比べて劣っているところはありません。もちろん、どうしてもその分だけ価格については高額になってしまいますが、この点も長い目で見れば決して損になるということはありません。日本製の重機には、高額で購入しても損をしないだけの品質が備わっているのです。

経済の成長も一つの理由に

日本の重機が東南アジアの国々で人気を得ているのには、もう一つ理由があります。
それは、現地の経済が大きく成長しているということです。デフレとインフレを繰り返す状況が長く続いている日本ではあまりピンと来ないかもしれませんが、東南アジアは今、経済成長の真っ只中にあります。その最大の理由は内需の拡大です。
皆さんもご記憶の通り、2008年に起きたリーマンショックによって米国とヨーロッパは甚大な影響を受けました。そして、米国とヨーロッパに輸出入等で深く関わっていた日本と中国も株価の下落を始めとして大きな被害を受けました。しかし、そうした中で東南アジアの国々は欧米との実体経済における繋がりが薄かったため株価等への影響は殆ど無く、経済全体で見てもリーマンショックによる影響は非常に限定的なものに止まっています。
つまり、それだけ内需の落ち込みを抑えることができたのです。
そしてその後、リーマンショックを乗り切った東南アジアには投資マネーが集中するようになり、内需はどんどん拡大していきました。高額な日本製重機を購入できる背景には、こうした内需の拡大という理由があったのです。

高まるパワーショベルの需要

東南アジアでは今、内需の拡大に伴ってインフラ整備が急速に進んでいます。そうした中で、現地の建設業者はパワーショベル(ユンボ)の不足に悩んでおり、品質の高い日本のパワーショベルへの需要が高まっています。現地で特に人気なのはコマツのパワーショベルで、今や東南アジアのインフラ工事に欠かせないものとなっています。また同社は、インドネシアに現地法人を設立するなど、東南アジア市場向け製品の企画・開発に積極的に注力しています。

海外への売却をマッチング

海外とのネットワークに強い業者、格安で輸出を行っている業者といった“海外輸出に強い重機買取業者”は数多く存在しています。これらの業者は一般的な買取業者に比べ買取金額が一段階高くなり、よりお得に重機を売却する事が可能です。ヤフオクや国内業者へ売却するのももちろん問題ありませんが、値段が伸び悩んでいる・希望価格に届かない・中々売れないといった場合には海外に着目してみても面白いかもしれません。