コベルコ建機の特徴
コベルコ建機は神戸製鋼グループの建機メーカーです。
コベルコはもともと販売店の名称で、1999年に神戸製鋼の建機製造部門と販売会社が統合して、現在のコベルコ建機に分社化されました。
そのため、メーカーとしてのコベルコの歴史は比較的新しいです。
その後、クレーン製造部門も分社化してコベルコクレーンが誕生しましたが、2016年4月にコベルコ建機が吸収合併しました。
コベルコで有名なのは、油圧ショベルとクローラークレーンです。
油圧ショベルは国内でコマツ、日立建機につぐ3番手で、大型ショベルも手がけていますが、ミニショベルや小型~中型に強い特徴があります。
クローラークレーンは国内最大手で、国内シェア約50%、世界シェア約17%です。
その他、ホイールローダーも手がけていますが、全体的には油圧ショベルとクレーンの2本で勝負しているメーカーです。
親会社の神戸製鋼は、規模よりも特殊用途の付加価値の高い商材の開発に力を入れていて、コベルコもこうした特性を受け継いでいる形です。
油圧ショベルにおいては業界でいち早くハイブリッドに着手していて、最新モデルのSK200Hハイブリッドの油圧ショベルは低燃費、高耐久だと評判が良いです。
重機メーカーとしての評価
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買取相場 |
買取相場
ライバルメーカーが弱いとされているミニショベルにおいて、コベルコ製は使い勝手と耐久性が良く、国内外から高い支持を得ています。
大型ショベルについては、流通量がライバル2社に劣っていますが、カテゴリー自体のリセールバリューが高いので買取相場が安くなることはありません。
クレーンについては、海や川を渡る橋や、タワーマンションなどで使用する大型クレーンの取り扱いが多く、こうした仕事を受けている業者は新車を購入して長く使う事が多いです。
そのため、中古流通量自体は少なく、中古で購入しようとする業者も少ないです。
買取相場はデータが少ないのですが、実績が高い国内最大手ブランドなので、出回れば高値で取引されるでしょう。
現状は古い重機の流通量自体が少なく、海外輸出需要ではコマツに比べて少ないです。
今後海外需要がどのように変化していくかによって、中古相場の動向が左右されるでしょう。