業者への一任ベスト

重機の運送イメージ

重機の輸送コストはどのくらい?

個人間取引の場合、重機の輸送コストが最大のネックになります。
個人から依頼出来る業者もありますが、ほとんどはホームページで輸送費の目安を「ご相談・要問い合せ・ASK」などと表示しているので、見当もつかないと感じる人も多いでしょう。
重機の大きさやタイプによって変わってきますが、素人の思っている以上に輸送コストは高いものです。
一体いくら掛かるのか?輸送コストの目安について解説したいと思います。

普通車のおよそ2倍

基準になる目安として、乗用車1台積みのローダー(積載トラック)に自走で乗れる重機や農業機械の場合、乗用車の輸送費と比べて約2倍の料金がかかります。
さらに、クレーンで持ち上げないと積めないタイプ(タイヤが付いていない特殊重機)や、固定・ロック等の特別な手間が必要なものはさらに高額になります。
なお、小型ホイールローダーや中型以下のトラクターなど、乗用車と積載や固定の手間があまり変わらないものでも、重機および農業機械というだけで乗用車の2倍ほどの料金が発生してしまいます。

大型車両は更に高い

大型クレーン・大型ユンボといった重機になると費用はピンキリで、トレーラーを使わないと運べないものであれば、数km程度の輸送でも個人が依頼すると数十万円かかることもありますし、横幅が大きくて高さもあるなど先導者を必要にする場合はさらに輸送費は跳ね上がります。
ヤフオクなどの個人売買で重機を売ろうとする人は、平凡な2トン程度の平ボディもしくはダンプで運べるような小型重機や、落札者に対して自分から直接届けに行けるような人の比率が高いです。
個人売買で輸送を手配しようとすると、コストが最大のネックになるため、自社で輸送設備を持っていたり、輸送業者のコネを持っていたりといった特別な条件が必要になります。

重機の輸送費はどんぶり勘定

重機の運送費は不明瞭

依頼する重機によって輸送コストは変わりますが、ある程度は大きな基準で決まっています。
積載できる車両の大きさ輸送費が上限する事は前述した通りですが、乗用車と大差ない大きさのものであっても、重機というだけで料金は高額になります。
乗用車と同じ乃至は小さいのだから、安くしてもらいたい…
と思うものですが、輸送業者からしてみれば、重機の輸送は実際に運んでみないと手間は分かりませんので、基本ベースを高く設定しているのです。
他にも、輸送コストが高くなってしまう原因として、以下の理由が考えられます。

高額な理由①~輸送中のトラブル

重機の輸送は、実際に運ぼうとしたら予想以上に手間のかかるケースが多いです。
特に、エンジン不調やオイル漏れなど、輸送中に不具合が出ることがあります。
見積りを出して現場にスタッフを派遣した以上、そこから追加費用発生の話になるとトラブルに発展する可能性があるため、輸送業者側でこれらのトラブルは対処せねばなりません。
そのため、一部の輸送業者は運ぶために必要な車両の大きさに応じて、難しいケースを想定した上で基本価格の設定をし、トラブル時は別途費用請求という形をとっています。
これは依頼主が法人であっても同じで、重機を専門業者に輸送を依頼するのは思っている以上に高額な費用が掛かる上に、別途費用を請求されるケースもあるのです。

高額な理由その②~賠償問題になり易い

工事で使用するために重機を購入し輸送まで手配したようなケースの場合、期日に間に合わなければ工事の遅れ・中止を招く可能性があり、最悪の場合賠償問題へと発展しかねません。
そのため、重機輸送を専門に行う業者の多くは「保険」に加入しており、輸送コストのベースが高くなってしまうのです。
また、下手をすれば発送者側にも責任が及ぶ可能性もありますので、確実に届けるために高額な費用を出してでも専門業者を使っている方が多くなっています。

素人だと足元を見られることも

重機買取の悪い態度

重機を扱う輸送業者は中古重機販売業者が仲介屋をやっていることが多く、新規客でも個人・法人でも基本的に均一料金になっており、個人からの依頼という事を理由に割増料金を取ることはありません。
しかし、問い合わせの段階で業界事情を理解していないような人を相手にすると、割増料金を提示されることがあります。
素人だから利益をたくさん取ってやろうという悪意ではなく、素人を相手にした依頼だと聞いていた話と実際に運ぶ時の状況が異なってしまうケースが多くなってしまうためです。
つまり、素人からの説明は不透明な部分の多いことを理由に、多少の問題が出ても対応できるように高めの価格提示をしています。

輸送まで任せられる業者への売却がベター

このように、個人間で重機を売却しようとすると、様々な問題にぶつかります。
かと言って、使わない重機をそのままにしてしまうと、価値はどんどん下落していってしまう上に、広範囲の保管場所が必要になってしまいます。
重機買取業者への売却の場合、原則としてその場で引渡しを行うため、輸送や保管場所の事を考えずに済みますので、非常にスムーズに処分する事が可能です。
コスト・手間を考えると、持ち込み可能又は出張対応可能な重機買取業者へ、買取から輸送までを一任してしまうのがベターでしょう。