高く売るための鉄則

売却をする重機のイメージ

売却するなら「1円でも高く」と考えるのは当然ですが、重機の売却は通常の車両売却とは違い、「一点物」という認識が強い為、やや特殊な取引となっています。
予め、重機買取業者の特徴(クレーンに強い、ホイルローダーだとやや弱い等)や相場を抑えておくのは基本ですが、他にも海外需要を把握する事の重要さや、相場の調べ方等、重機を売却する上で知っておきたい情報は多く存在します。
お得に売り抜くためのテクニックや裏情報をまとめましたのでご参考下さい。

鉄則その1~「相見積」は基本

重機買取の見積書

重機のみならず、車両全般の買取は競合が激しい分野であり、買取業者が非常に多いという特徴があります。
そのため、数社へ見積もりを行う「相見積」は非常に有効な手段であり、買取額が数十万円以上変わる事は決して珍しく無く、1台当たりの単価が高い重機ではその特性が顕著に表れている傾向となっています。
また、業者によっては求めている重機に差異がある場合もあり(例えば「クレーン」を早急に仕入れたいケース等)、大きく差が生まれる可能性があります。
最低でも3社以上に見積りを依頼するのが望ましいでしょう。

鉄則その2~海外輸出に対応している業者を選ぶ

海外輸出に対応している買取業者のイメージ

日本の重機が海外で高い評価を得ている事はご存知でしょうか?
インフラ整備が盛んな海外諸国(特に発展途上国)に於いて日本の重機は重宝されており、日本国内で売却するよりも高値で取引されているケースがあります。
買取業者によっては、オークション・直売・海外輸出・業者間取引等を上手く使い分け常に需要の高い売却方法を選択している場合がありますが、海外に強い業者とそうでない業者では最終的な手取り額が1~2割程高くなる事が多いです。
海外に強い=選択肢が多いので高値で取引されやすいという方程式を覚えておいて決して損はありません。

鉄則その3~ヤフオク相場をcheck

重機を売買できるヤフオクのイメージ

Yahoo!が運営するオークションサイト「yahoo!オークション(通称ヤフオク)」は売却前に必ずチェックする事が望ましいです。
業者に売却するための相場を知る事が出来ますし、交渉の際の判断材料ともなりますので、高額査定を勝ち取るために必須の情報収集と言えます。
また、交渉を行う上で最もNG行為の一つに「常識外れな額の提示」が挙げられます。
的外れな交渉は「相場を知らないのだな」という印象を付けてしまい、業者から足元を見られ、相場よりも低い額を提示される恐れがあり、絶対にしてはいけません。
ただし、同型同機種であっても、状態や年式等で大きく値が変わる可能性があるため、ヤフオクの相場だけでなく様々なオークションサイトや販売店をチェックするのが望ましいです。

鉄則その4~重機メーカーの生産国に着目

経済成長を続ける東南アジアの風景

経済成長を続ける東南アジアをはじめとした数々の新興国ではインフラ整備・ビル建設が絶え間なく行われており、5~10年の長期スパンで運用が可能な重機が人気である 事は前述した通りです
日本製重機が人気となっている背景には“質の良さ”だけでなく、先進国のテクノロジーや日本の信頼度の高さが現れていると言っても過言ではありません。何故「生産国」に拘る必要があるのか?その理由に迫りたいと思います。

手続きを丸投げ出来るのが買取業者の強み

手続きの説明をする重機買取業者

重機を売却する上で必要な手続きは非常に煩雑で、書類は膨大な量とまでは言いませんが、法務局や運輸局に足を運んだり、請求を行ったりせねばならず、慣れていない方ですと書類の作成のみだけで数日を要してしまうという事も珍しくありません。
また、行政書士や車屋さんに書類作成の代行のみを依頼するとそれだけで数万円が追加費用として必要になってしまいます。
手続き等を買取と併せて無料で行える点は経営者にとって非常にありがたいサービスと言えるでしょう。

輸送コストの負担

重機買取業者の輸送コスト削減イメージ

個人間取引の場合にネックとなる「引渡し方法」ですが、一般的には輸送を以て引渡しとするケースが多いです。
近場、かつ、クレーン等のタイヤ付きの重機であれば自身で運ぶ事も可能ではありますが、運送業者に輸送を依頼せねばならない重機である事がほとんどでは無いでしょうか。 特に、離島や遠方と言った輸送コストは馬鹿にならず、高値で売却が出来たとしても、その後の輸送の手配や費用は頭の痛い問題と言えます。
一方、買取業者は原則として輸送に関する独自のネットワークや、近くの支店等から直接引き取りに来れたり等、輸送コストを抑えるノウハウを持っているため、輸送費が安価若しくは無料となっており、コストパフォーマンスはもちろん、余計な手間がありません。

個人間取引はトラブルの基

個人間取引でのトラブル

スムーズで問題のない取引をすれば、業者を相手にするより数十万円単位でお得にできることも珍しくないため、ネット等の個人間取引により重機の売買をしようとする人が増えています。
最も需要の高いヤフオクでは、落札相場が買取業者の査定価格よりも大幅に高く、販売店の中古重機相場より大幅に安くなっています。しかし、個人間売買による高いリターンの裏には、大きな落とし穴が隠されている事はご存知でしょうか。個人間取引のデメリット・リスク等についても予め知っておきましょう。

安全に売るなら買取業者が安定

重機買取業者のプロ

オークションサイトやフリマアプリを用いた方法や掲示板等で買主を募り売却する方法も可能ではありますが、

・適正な相場で落札されない
・輸送手段の手配が煩雑
・状態に瑕疵があった


といったトラブルになりやすいため、必ず買取のプロが介在する「買取業者」を利用しましょう。
なお、どうしても個人間で行う場合でも、買取業者に事前に無料見積を依頼し、重機の相場や状態をチェックして貰った上で契約を進めるようにしましょう。
予期せぬトラブルを事前に回避できるかもしれません。