今熱い重機メーカー6社を徹底比較!
重機は新車・中古を問わずメーカー選びが重要です。
機能面では燃費の差はあるものの、同じ大きさの重機であれば機能性や実用性はメーカーごとでそれほど大きな違いはありません。
しかし、売却時には中古相場がメーカーごとで異なってくる事や、長年使った時の耐久性やアフターケアで差が出てきます。
乗り潰すまで使い込みたい方、一定期間が来たら売却・代替えを予定しているケース、新車購入・中古購入・売却など幅広い用途で役立つメーカーごとの特徴や相場情報についてまとめました。
現在国内で高い人気を誇る厳選した6大メーカーを個別に詳しく紹介しています。
コマツ(KOMATSU)
国内最大手の重機メーカーで、世界でも第2位の実績を誇ります。
長年トップブランドに君臨してきた実績が大きく、型落ちモデルでも国内外から中古需要が高く、中古相場が高いです。
ラインナップも幅広く、弱いカテゴリーが少ないのも同社の強みです。
激戦区のショベルカー(ユンボ)においても国内トップシェアとなっていて、ブルドーザーやホイルローダーなど中型~大型の重機が特に強いです。
リセールバリューの高さや耐久性の面で、もっとも無難で定番の重機メーカーだと評価できます。
CAT(キャタピラー・ジャパン)
世界最大手の重機メーカーで、国内においても長年キャタピラー三菱として、大手三菱重工と組んで実績を積み重ねてきました。
同社の主力製品の油圧ショベルでは、日本の明石工場に開発・製造拠点があり世界各国に部品供給されています。
海外メーカーですが、国産と同等のコスト・信頼性をほこる定番ブランドです。
ブルドーザーやホイルローダーなども強く、中型~大型重機に強いという特徴を持っており、国内・海外を問わず中古需要が高く、買取相場は高い水準で安定しています。
日立建機
大型ユンボを得意にする大手建機メーカーです。
国内ではCATと2番手争いを繰り広げていて、世界で見てもコマツ、CATに次ぐ3番手です。
大型ユンボは世界各国からフェリー輸送による中古の輸出需要が高く、驚くような高値で取引されています。
国内においては、アフターサービスが充実していて、日立製品で重機を揃える建設メーカーも少なくありません。
製品ラインナップも充実していますが、シェアやリセールバリューではコマツに劣っている分野も多いです。
KATO(加藤製作所)
大型特殊車両を得意にしていて、自走式の大型重機では圧倒的なシェアを占めています。
2016年より大手重機メーカーのIHIを吸収して完全子会社化しました。
超大型重機が有名ですが、ミニショベル分野でも強く、ラインナップに偏りはあるものの扱っている商品に弱い分野が少なくブランド力が高いです。
クレーンやリフターなどの大型車両は中古流通量はそこまで多くないですが、売りにでれば高値で取引されて買取相場は高水準をキープしています。
特殊性が高い重機が多いので、売却時には業者用オークションや業販を得意にしている買取業者を選ぶのが高額売却の近道です。
コベルコ建機
神戸製鋼が手がける重機ブランドがコベルコです。ショベルカーとクレーンの2大看板です。
油圧ショベルはコマツ、日立建機に次いで国内3番手で、大型重機よりも小型・ミニショベルに強いのが特徴です。
クレーンは全般的に強いですが、その中でもクローラークレーンに強く国内シェア約50%を占める最大手メーカーとなっています。
一流メーカーですが、コベルト建機になってからの歴史は比較的浅く、中古の国内需要は高いものの海外需要が現状は少なく将来性も不透明な部分があります。
その他の製品ラインナップは少なくホイルローダーを扱っていますが、コマツやCAT、日立建機の3大メーカーには劣っていて買取相場も低いです。
製品そのものは、実用性、耐久性がともに高く信頼できるメーカーだと評価できます。
ヤンマー
農業機械や船舶が有名なメーカーですが、重機も扱っていて、ディーゼルエンジン製造をはじめとした開発力で信頼性の高い商品を取り揃えています。
ラインナップは小型~中型が中心で大型ユンボやブルドーザーなどの取り扱いはありません。
ミニショベルなど小さい重機は使い勝手よく上手にまとめられています。発電機は大手メーカーにエンジン供給している実績もあり、自社エンジンで作っている数少ない発電機メーカーでもあります。
ただ、ヤンマー製重機の普及率はそれほど高くなく、買取相場はコマツやCATなどの大手に比べると低い水準で推移しています。
信頼性は高いので、高年式やアワーメーターが少ない中古は国内需要が高い一方で、全般的に海外需要が低い事が買取相場の伸び悩みにつながっています。